早朝の電車

珍しく早朝の電車に乗る。
仕事の関係で車がＮＧだからだ。
今は電車を降りたのだが早く着き過ぎだ。

この早朝の電車だが、非常に面白い。
何が面白いかと言うと、ラッシュ前もあるのだろうが、様々な人が乗っている。
ラッシュになると紛れてしまう様な人達が非常に目立つのだ。
中でもインパクトが一番強かったのは、ジャージ姿の女子高生だ。
部活か何かがあるのだろう、大きな荷物を膝に載せ、朝食を採っていた。
自分達の感覚ではやはり電車の中で食事を採ると言うのは憚られるのだが、躊躇い等は感じられなかった。
世代的な事なのか、事情的な事なのかは解からないが、新鮮な印象だ。
しかし、その様を観て思う事が一つあった。
コンビニの弁当を食べていたのだが、自前のフォークを使っていた。
自然保護に執心なのかもしれないが、箸を使っていない。
なんとなく、これが箸の正しい持ち方が出来ない人が増えている一つの要因かもしれないと感じたのだ。

早朝の電車は驚く程ゆっくりとした時間が流れていた。
ガラガラな車内。
優先席でシートに足を載せて投げ出し熟睡する婦人。
横からに近い日差しは軟らかく僅かに金色に色付き車内を染める。

こんな時間の電車に少し興味を覚えた。