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カレーの味は甘くても良いか [食べ物]

最近カレーの好みがはっきりしてきたような気がする

外で食べる本格的なインド・ネパール料理等のカレーは俺の中で別物としての認識で
そっちに関しては変化はなくこういうのが好きなんだという事に変わりはない

反対に家庭で食べるカレー
こっちに関しては大きな変化がもたらされたなと思う

かつては「カレー」と言う大きな括りであって
確かに外で食べるカレーは「別格」って印象はあったが
大きな意味では「カレー」と言う括りの中で「別物」として完全に切り離しては居なかった
その為家庭で食べる物も外のカレーに向いた方向性の味覚を何処か求めていた所があり
辛さであるとか
スパイシーな具合とか
やっぱりそう言った物を味覚の中に求めていた感があった

そもそも家庭のカレーは
インドのカレーを真似るような形で東インド会社がヨーロッパで出した物が今のカレー粉の原点であって
家庭で作っている物はこのカレー粉を日本人向けの味にし
家庭で作る際に加工しやすく成るように工夫して生み出されてきた物である
だから外で食べる物と家庭の物の多くは見た目からして違う訳で
当然味だって全く違った物になる訳である
そこまでの変遷ありきの物を元の物に近づけようって発想が間違っていたのである

それが間違っているという感覚は自分の中にあったのだが
完全に捨て切れていなかった
こう言った傾向の食べ物はこう言った傾向の物が美味いという大きな概念の中に閉じこめていた
その為にあれやこれやと工夫しても一向に満足のいく物にならなかった訳で
これをあっさり切り離した所納得いくレベルで収束した

結局家庭で気楽に作れる「カレー」って食べ物はそれで良いのである
もうそこにはスパイス感や辛さなんて物は求めないのである
寧ろ甘口で良い位だ
その上で最近流行の何やら志向を凝らした「カレー粉」を使った物よりも
昔から伝統的に売られ続けてきた製品をそのまま使った物が美味いのだ
唯一拘りを言うならば
ジャガイモだけは軟らか過ぎず煮た時に形の崩れない物が良い
仕上がった時にジャガイモが崩れ始めて粉っぽく成ってしまったカレーだけは御免こうむりたい

そんな風に漸く完璧なまでにその存在を切り分ける域に到達したようで
家庭で食べる際にそれこそレトルトのカレー等を食べる時に甘口で美味いと思えるようになった
イモで粉っぽいのだけは受け付けないが
家庭のカレーはシンプルが良いのである
辛くなくても良いのである
「スパイスが美味いんだよな」と言えなくても良いのである
何なら醤油やソースをぶっかけようとも構わないだけの自由さで良いのである
それ位の味のブレがあるのが家庭のカレーであり
それだけの許容量を持った物が「カレー」なんだという
或る意味境地にも似た感覚になったのである

そうは言っても
あそこのカレーは美味いだとか
あそこのカレーは半端だとか
あそこのカレーのスパイスの感じがとか
そんな部分に左右されてしまう現実だけは拭い去れない
そこが俺のカレーに対する「甘さ」なのかもしれない
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