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Amazonベーシック バックパックタイプ カメラバッグ 後編 [カメラバッグ]

直前の記事で
形状などに関して色々見てきたカメラバッグの後編です
実際に入れたりした場合にどうなのか
その辺に入っていきます


Amazonベーシック デジタル一眼レフカメラ用バック ブラック

Amazonベーシック デジタル一眼レフカメラ用バック ブラック

  • 出版社/メーカー: AmazonBasics
  • メディア: Camera



先ずはどの程度の物が実際に入ったのか
その結論みたいな所から行きたいのだけど
入った物の写真をまず並べるよりも
全部出すとどれだけなのかって形で見た方が解りやすいんじゃないかって事で
中に詰めた物を取り出すという動画を撮ってみた



途中ちょっとした説明もしているが
その辺も含めてここからは写真で見せていこうと思う
結構な量が入っていたのは解ったでしょ

始める前に一応報告しておこうか
詰め込んだバッグの総重量の実測値だが
9.6kg
これは結構な重さだね
流石に持つとズシッと来る
背負う物だから持っていくかという気になれる数字だ

1.jpg

メインスペースの蓋に当たる部分
丁度タブレットを入れた場所の裏側になる
上段にケーブルレリーズと余った仕切りを入れ
下段に緊急時用の乾電池ソケットとフラッシュライトを接続する為のグッズ
クイックシューアダプターを二つとディストリビューター
そしてストロボケーブルを2本入れてある
それぞれ100円ショップで仕入れたポーチに収まっている

ストロボ周りの備品を入れた物のバッグの中にストロボ類は収まらなかった
入れたかった物としてはバウンス出来るそこそこのガイドナンバーのストロボ
俺の装備では540EXだが7Dで使用する際はマニュアルで設定しないとならない
540EXはA-TTLで7DはE-TTLだからだ
そしてもう一つはマクロリングライト
リングライトはマクロ撮影のみならず
ポートレート撮影などでも存在感が生きてくる便利ライト
キャッチに使うと綺麗に丸くなるので常備しておきたい物の一つだったりする
この辺を実際どれだけ使うかって言う事だとアレではあるんだが
大口径ズーム3本システムを基準にどれだけ詰め込めるかって形での検証なので
やはりそこまでは射程に入れかったというのが本音だ
望遠系にシフトした装備での満載結果となってしまったが
実際の運用では必ずしもこうなるという訳ではないので
工夫次第って事にはなるかと思うし
この装備に於いても行けそうな方法論は浮かんでいる
それは後ほど

2.jpg

さて
全システムである
この装備だと大体28mm付近から2000mmいかない程度までの画角を収めたって感じになる
流石に見た目にも来る物があるね
こんな物背負って歩くのかと正気を疑いたくなる量だ

ただ
これは一つの真実なのだが
バックパックという性質上
絶対に荷物を降ろしてレンズ交換という作業になる
反対に言えば
どんなシステムであっても現場に有れば
バッグがどうだったからというデメリット無しに使えるという訳だ
それに足を必ず止めているという性質上
常に背負っているという訳でもないだろう
現場についてお店を広げ
そこで拘って撮ったら別の場所へ
そんな感じになるだろう
常に動きながら撮影という形ではリュックを選ぶと言うだけで
レンズ交換のスピード感が失われるので
それはバッグの選択から違うという話に向かっていく事になる
なので
移動時の重たさどうこうよりも
如何に対応力の高い装備を持っていったかというのも一つの価値観に繋がる
今回はそこを重視したという訳だ
当然ながら必要不必要の切り分けの生まれる撮影もある訳で
いつでもこれだけ持っていくのかというそうではないのは解りきっている
最大値としてって話である

3.jpg

望遠系のレンズはベルトを使って暴れないように固定
多少のブレでも抑えた方が移動時の負担軽減に繋がるし
レンズ自体にダメージが入るリスクも減らせるので
毎回面倒でもこれはしっかりやる癖を付けた方が良いだろうね
どれだけ緩衝材があったとしても
ちょっとしたモーションで大ダメージに繋がる事はある物だ

4.jpg

そして問題点だ
このボディが良い例

前編でスリングタイプと同じ厚みって話をしたのを覚えているだろうか
それがこのリュックの弱点となって露呈した
入らないのだ
入らない理由はバッテリーグリップ
バッテリーグリップを装着した状態では
EOS7Dの頭が僅かに飛び出る
スリングタイプとホルスタータイプでは問題なく収まったが
バックパックタイプでは収まらない
スリングタイプと同じ厚みだからだ
何故同じだと収まらないか
それはタブレットを入れたサブスペースに襠が取ってあり
その分だけメインスペースの襠が小さくなっているから
正直後3センチ有ればと切に願う範囲である

6.jpg

蓋を閉めるとサブスペースはこうなる
丁度襠の高さ分位盛り上がる

それなら閉まるんじゃないかって話だし
冒頭のムービーでは閉まっていたじゃないかって事なんだが
それはこのスペースを大いに犠牲にしているから

というのも
飛び出しているのはボディだけじゃない
標準ズームも飛び出している
どっちも寝かして入れればそうなる事はないが
入れたい物を高密度に入れようとすると立てている形になっていく
そうすると結果はこういう事になる

7.jpg

サブスペースの中央が一直線に下の方まで盛り上がる

このせいで折角のタブレット用のポケットにはタブレットは入らない
そこに入れなければこのスペースに収まるので
今回はそこに入れない形で収めたが
後3センチ
メインスペースの襠が有れば
今回入れた物全てを保ったまま
全ての機能を効果的に活かせるのである
これは非常に残念だ

5.jpg

更にここまで詰めると入れ方に作法も生まれてくる
今回は広角ズームにそれがやってきた
囲んでいる間仕切り全てにフードの縁を乗せる事で
レンズを入れるスペースを確保出来たと言う事
こうしなければここまでは収まらなかった

しかし
反対に言えば
ここまで収められると言う事なので
収容量がと気になっている人には朗報になるのかもしれない
何度も言うが
ここまで詰め込むというのは重さなどのデメリットも多く
正直奨められる詰め方ではない
ある程度システム構成を絞った方が幸せになれるのではないかと思う

8.jpg

さて
詰め込んだ物の全構成だ
モバイルキットの中身は以下の写真のような状態

9.jpg

10.jpg

リスト化しよう

EOS7D
EF 17-35mm F2.8L
EF 28-70mm F2.8L
EF 70-200mm F2.8L
EF エクステンダー 2X
FD 500mm F8 Reflex (マウントアダプター付)
FD エクステンダー 2X
FD EF マクロレンズアダプター
緊急用乾電池ソケット
予備バッテリー
クイックシューアダプター X2
ディストリビューター
ストロボケーブル X2
ケーブルレリーズ
6枚収納型フィルターケース
iPad 3rd Gen (写真から抜けてしまっている)
10000mah モバイルバッテリー
20000mah モバイルバッテリー
USB充電アダプター
ライトニングケーブル
ドックケーブル
miniUSBケーブル
microUSBケーブル
メモリーカードリーダー
ドックアダプターデジカメキット
ドックアダプター延長ソケット
赤外線通信ユニット
予備コンパクトフラッシュ
マイクロSD
USBフラッシュメモリ
IXY用予備バッテリー
IXY420F(撮影の為に入っている様はないがモバイルバッテリーの反対側のサイドポケットに挿入)

さて
ここで先程出たストロボ周りの話だが
これらの装備は中に収めた結果の物である
しかし
使っていない機能が一つある
それは三脚固定用のベルトだ
ここを利用してストロボをシステムに加えようという訳だ
具体策だが
ウエストポーチの様な物を一つ用意する
それにストロボを入れてこのバックパックの外周
メインスペースの襠の部分に巻き付け絞めて固定する
それを更にこの三脚ベルトで固定するという方法だ
これで無敵のシステムが完成する 笑
三脚はどうするかという話だが
このベルトで固定出来るレベルの三脚は
やっぱりこのシステムに対してはプアだ
そうするとやつぱり三脚は三脚のバッグに入れて持ち運ぶというのが妥当になる
するとここはやっぱり空くという訳だ
実際に試した訳ではなくアイデアとして浮かんだだけなので
それがどれだけ効果的かは不明だが一つの方法論だ
もっと単純にベルト通しの穴のあるウエストバッグを二つ
このベルトに通して固定しサブバックを提げるという方法だってある
それは幾つも可能性はあるという訳だ
つまり
ストロボ込みのシステムは充分に構築出来る

ただ
やっぱり
果たしてこれだけの荷物をこの様にして運ぶ価値があるかについては疑問
もっと軽快にした方がバックパックとしての意味も出てくるし
そもそも論として荷物はやはり軽く纏める方が良い
レンズシステムをもっとシンプルにして
着替えや行動食・飲料水
そう言った物を入れるスペースを確保する方が現実的だ
同じ運ぶだけにしてもこれ一つを重量化するよりも
例えばスリングバッグと組み合わせる方が現実的ではないだろうか
このバックパックを実際に背負い
階段を上り下りしてみたが
危険だとまでは言わないが
安定感に関してはスリングタイプの方が上になる
ある程度の重量になれば
その分強くショルダーベルトを締め上げないと安定はしなくなるし疲労も溜まる
今回の装備約10キロを背負った場合だが
前屈みになって一旦上まで担ぎ上げ
その状態で胸の位置のベルトを使ってショルダーベルトを締め上げる必要がある
これを留めないと機材の入ったバックパックは安定しない
この時にショルダーベルトがルーズでバックパックが下に下がる状態では
ショルダーベルトを繋ぐベルトで首を吊ったような状態になる
なので
ショルダーベルトも思い切りタイトに締め上げる必要がある
男ならそれでもまだあれだが
女性の場合は男よりも締め付け感は強く感じる事になるんではないだろうか
そうなるとやはり内部の荷物のバランスは考慮すべきだ
バックパックの中身は程々にしてスリングタイプと組み合わせれば
バックパックは上方
スリングバッグは腰の辺り
こんな感じで丁度両方良い位置に来て
両者共に重量はそこそこ軽減される
それぞれの内部にも余裕が生まれるし
リスクの分散効果もある
入るからと言って一つに詰め込みすぎるのは考え物だ
考え方を柔軟にしておきたいというのが結論だ
それが例え現場に運ぶだけだとしても
一考の余地有りではないだろうか
幸い両者を買っても4000円
ちょっとしたバッグを購入するよりもずっと安い
もしも大量の機材をと考えるのであれば併用をお奨めする

バッグ単体で考えた場合
やはりこれはもう少し襠が欲しい
単純に立てた状態でバッテリーグリップ付のボディは入って欲しい
大口径ズームの標準ズームレンズも立てて収まって欲しい
そのほんの少しが届かない
これは俺の中では結構致命的だった
運搬用としての魅力が一気に減ってしまったのだ
残念でならない
良い線まで来ていた分ショックは大きい

納得度80点
魅力度40点
推奨度70点
この位だろうか
納得度が少し下がったのはやはり襠
バッテリーグリップを使わない人には関係ない部分だが
バックパックという体裁にまで来ているのなら
やはりそこはカバーして欲しい
推奨度がここに落ち着いたのもそう
反対にグリップを使わない人に対してはタブレット周りに対する配慮なども含めると
かなり使い勝手の良さそうなバッグだからだ
収容力も非常に高く保管も兼ねるという使い方ではコンパクトで良くまとまっていると思う
襠を覗いたサイズ感は絶妙だと思った
それだけにバッテリーグリップを装着状態だと入らないというのは
「万人向け」という言葉を逆手に取れば
「誰に対しても」ではない作りになってしまっていると言わざるを得ない
他の二製品はそこまで考慮されていたのだから
やはりこれでも対応していて欲しかった
一眼レフユーザーという概念で捉えた時
確かに多数派ではないと思うが
決して希少な存在という訳でもないだろう
そんなバッテリーグリップ派までを対象にして欲しかった
そうだったなら神製品になれたんじゃないかと思う
この価格だし防水性などは充分目を瞑れる
対策は自分で考える
そうなるとやはり
その一歩だけが及ばないのが悔やまれる

俺の利用確率だが
20%程度だろうか
基本的には悪くないのでシステムを絞り込み
レンズボディ共に寝かせて入れるという方法で持ち出す可能性はある
何しろこの製品の場合
タブレットの使いやすさ
その辺への配慮というこれでなきゃという魅力は存在している
しかし
基本設計でそこをスポイルしてしまっているので
ストレートに使えない分利用確率は減るだろう
案外もう少し減る事になるかもね
カラー選択も不満ではある
ブランドイメージのオレンヂや
ブルーやレッドといったカラーだと魅力が増しはしたが
やはり黒のみはこんな事を考えなかったら買っていなかったと思う
やはり襠が致命的だ
それさえクリアされていれば色位目を瞑ってもと思える位の物だったんだけどな
残念だ
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