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おびしゃ [地域]

おびしゃ音声ファイル

地元には「おびしゃ」と呼ばれる行事がある。
様々な地域に同名の物があるようなので、ネットで検索してみると、その中でも流山市の物が一番有名のようだ。

検索結果
http://www.google.com/search?q=%E3%81%8A%E3%81%B3%E3%81%97%E3%82%83&sourceid=opera&num=0&ie=utf-8&oe=utf-8

しかし、まあ、自分の地域でない物をどうこう言っても始まらないので、自分の地域に戻るとしよう。

野田市の地域無形文化財に指定されているのだが、どうにもこうにも扱いが弱い。
非常に小さい。
果たして本当にこういう文化を保護したいのだろうかと疑問さえ湧いてくる扱いだった。
今年の行事予定にはなく、市のサイト内を検索した所、かつての行事予定でその姿を確認した。

該当ページ
http://www.city.noda.chiba.jp/events/events_14/ev_02.html

そのページ依ると、

「野田市指定無形民俗文化財「船形香取神社御社擅御膳献上式」
船形香取神社    
魚類や野菜約29品目を揃え、調理から神前に供えるまで古式に則って行われる古い形式のオビシャ。天明9年(1789)以前から伝承されている」

と成っているが、これだけである。
なんとなく扱いが不憫に思える。
29品目と具体的な数字を上げられつつも「約」の文字が付く辺り、なんだか解っていない感バリバリである。
「約」をつけるなら30でも良かったろうに、、、
歴史に関してもなんだか微妙だ。
こっちに関しては具体的な資料の残っている具合からこういう表現なのだろうが、少なくともその頃からの物であるのならば、もう少し敬意を払い、どんな事をやるか等の詳細に関して調べられたり出来るようにするべきではないだろうか。
予備知識と市の扱いに対する個人的意見はここまで。

この行事は地域の住民を地区ごとに分け、毎年順番に行っている。
地区はどうも15の様で15年ぶりに自分の地区に持ち回りが回ってきた。
正直、言われた時は何の事だか理解出来なかった。
前回は出席しているのだが、当時もなんだか理解せぬうちに終わった。
ほんと、野田市の行政さん、もちっと調べられるようにしてください。
この15年というスパンは正直言ってやる物には辛い期間だ。
献上式等があるのだが、それはまあ、注意していれば毎年やる物であるし、代表者が執り行うので問題が発生する事も少ないと言える。
しかし、内容はそれだけに完結しない。
「高砂」と「四海波」という物を歌うのだ。
これがなかなかにたいへんなのだ。
参考までにデジタル化して大分クリーンになった音源でWMA作成し一つのファイルにしてアップロードしておくので、試しに聴いてみて欲しい。
内容は平成2年の物である。
これを15年ぶりに歌うのである。
流行歌のように耳にしているならばそこそこは覚えているだろうが、15年ぶりに練習期間を含め一ヶ月程度しか関わりのない物を覚えているはずもない。
その為に練習もあるのだが、頼りになるのは15年前のカセットテープのみだ。
録音状態は非常に悪く、うなってしまう代物である。
たまたま30年前の物が比較的聴きやすかったのでそれで練習をしていたのだが、それも比較論でしかなく強弱などは決して解りやすい物ではなかった。
30年前の物がそんな形であった事も不思議ではあるが、それを使っての練習が出来るだけ凄い。
親父の代に良くできていた物だと、かつての人々に感心する事しきりである。
何しろ録音など出来なく覚えている人が教えるという非常にシンプルな話だからだ。
ここでまた疑問が湧く、よその順番の時に関わらない我々も我々だが、こういう練習の場面では継続されていないのが不思議だ。
練習の際に「山中(地元の地区名・字)流」という事を言っている辺り、その辺は一切無関与で行う物なのかも知れない。
この辺は全く謎だ。
そんな背景もあり、前回は今回程参考になる音源無しの練習でえらく苦労したのを覚えていたので、録音のレベルが低すぎて失敗したと言う、ノイズまみれの音源をデジタル化して掃除をし、多少はまともな音源にしたのである。
これで15年後は多少はまともに始められるだろう。

今年は野田サイト内の検索結果と同様に2月11日に本番がやってくる。
なんとなく正体が掴めぬまま終わってしまい、15年間忘れてしまいそうではあるが、今回から次回にかけては色々と調べてどのような背景の物なのかを熟知したいなと思う。

それにしても良くあのテープがここまで綺麗になったもんだ。
デジタルの脅威ってヤツを改めて思い知った。
こんな作業で伝統文化が少しでも身近になるのならば、もう少し取り入れていくべきだなとも改めて知る事になった。


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コメント 5

あいあい

去る2月11日、
遂に本番の
「船形香取神社御社擅御膳献上式」
が行われた。

これまでに得た知識から一つ。
この「献上式」
図面では「献上」と書く。
当然「けんじょう」と読んでしまうのだが。
実はこれ「こんじょう」と読む。
なんでも調理した品々を捧げるので、
「献立」の「献」であるという話を伺った。
なるほど、そうなのかも知れない。
きっとそうなのだろう。
いずれにしても「こんじょうしき」と言うらしいのである。

本題
当日は早朝から近所の集会所様の場所に集合し、
軽く練習をしてから本会場へと徒歩で向かう。
他のスレッド(http://www.aiairoom.com/c-board354/c-board.cgi?cmd=one;no=45;id=)でも書き込んである神社である。
当日はここで正座をして少しの時間を過ごすのだ。
正座中冷たい風が吹き抜け練習の時とは比べようもない程、
足が良く痺れる。
自分の場合はそれに留まらず、
右足の裏がツルという事態が起こり実に厳しいのではあるが、
どうにかこなしたのである。

次に来るのは15年後ではあるのだが、
これが残っていくかどうかは別問題として、
個人的にはこの地で生まれ過ごしている以上、
大切にしなければいかんのだなあと思っている。
ただ、
形式的に変化してきた部分もあり、
そういう流動性みたいな物は必要になるだろう。
入手困難になってしまった紅白の草履等が良い例で、
服装は正装であれば良いのではあるが、
上がスーツなどになっているのに、
足下だけ草履と成っている部分に多少の違和感などが感じられるからだ。
僅か10メートル少々の部分なのだが、
その為に特注で草履を注文するのはなかなかに大変で、
今回は白の草履を改造して間に合わせたのだが、
手に入らない物であると解ったのが直前の事だったのである。
とりあえず変更などしない方がよいとは思うが、
中途半端に和装のみを変更したのならばここも見直しても良いのではと思う。

神前の儀式の後は、
各地域の代表者は自分の地域へ、
担当の地域の物は自分の地域へと戻って、
地域の集会が行われ、
供えた鯉などを食べるのである。
始まった当初ならいざ知らず、
今の時代の鯉ってのはいまひとつありがたくないのだが、
そう言った料理の類を並べ、
地域揃っての宴会となる。
地域の人とは意外と顔を合わせない物で、
結構貴重な一日となる訳だ。

こんな感じでつつがなくおびしゃは終了した。
次は15年後。
どうなっているだろう。

最後に2月8日の最後の練習日に録音した物をアップしておく。
いつまで残っているかは未定。
ラジカセで録音したので音源そのものの関係で、
一部音割れなどがあるが、
興味があったらどうぞ。
wmaなのでウインドウズ以外の人は聞けないのかな。。。

http://www.aiairoom.com/obisha05wma.zip

- 05/2/16(水) 17:42 -
by あいあい (2007-11-16 16:39) 

ひらがな

毎年、おびしゃが行われるけれど。
その内容は地域によって違うってことだね。

しかも、15年おきのイベントなので・・・。
15年前のものと今年のものは異なっている場合もある。

1789年、江戸中後期からのイベントということだけど。
江戸時代の寿命が60として。
人生のうち4回、参加できるのは3回ってとこでしょ。

216年も続いているおびしゃと言うと歴史あるなぁ・・・。
とか思うけど、地域で持ち回りなので、地域でも14回くらいしかやっていないんだね。

地域でも、知らない人が多いわけだよね(^^;

- 05/2/18(金) 15:12 -
by ひらがな (2007-11-16 16:43) 

ひらがな

>しかも、15年おきのイベントなので・・・。
>15年前のものと今年のものは異なっている場合もある。

地域にとっては、15年おきのイベントなので・・・。
に修正(^^;

- 05/2/18(金) 15:14 -
by ひらがな (2007-11-16 16:44) 

あいあい

そうなのよね
俺が今回3回目で
最初の一回は全く記憶がないし
後参加しても2回だと思うしね
歴史はあるけど
詳細が解らない部分とか
記憶が薄れちゃう部分とか
結構多いんだよね

儀礼の時に来年の組に預けるのもあるから
出てもその倍

なかなか厳しいのよね
まとめてみるかなあ。。。

- 05/2/19(土) 2:46 -
by あいあい (2007-11-16 16:48) 

あいあい

それで結局まとめるなんて事はしなかった俺でした 笑
by あいあい (2007-11-16 16:48) 

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